つるむらさきとモロヘイヤはどっちがおいしい?味の違いと栄養価を比較

つるむらさきとモロヘイヤはどっちがおいしい?味の違いと栄養価を比較

夏になると、スーパーでもたまに見かけるつるむらさきとモロヘイヤ。どちらも栄養価が高いネバネバ系の夏野菜ですが、普段あまり食べることがないため、

「どっちの方が食べやすいのか」
「どのように調理するとおいしいのか」

と気になっている方も多いのではないでしょうか。

この記事では、つるむらさきとモロヘイヤの違いについて、味や食感の違い、栄養価の比較、植物としての特徴の違いを解説します。

つるむらさきとモロヘイヤはどっちがおいしい?

まず、私個人の感想ではありますが、つるむらさきもモロヘイヤも、どちらもおいしい野菜です。家庭菜園で両方を栽培しており、夏の収穫どきには毎日のように食べています。

「どっちの方がおいしいのか」と問われると、答えを選ぶのは難しいところです。ただ、つるむらさきとモロヘイヤは味や食感に違いがあるため、どちらの方が自分の好みに合いそうか、判断しやすくなると思います。

つるむらさきとモロヘイヤの、味・食感・香りの違いを比較します。

つるむらさきとモロヘイヤの味の違い

つるむらさきは少し苦みとクセがあり、いかにも青菜といった感じの味です。一方のモロヘイヤは苦みもなく、味そのものにはクセがありません。そのため、食べやすさで選ぶなら、モロヘイヤの方が受け入れやすいと思います。

ただ、つるむらさきには赤茎種と緑茎種の2種類があります。緑茎種の方は苦みもクセも少なく、比較的食べやすいです。

つるむらさきとモロヘイヤの食感の違い

つるむらさきもモロヘイヤも、主に葉と若い茎を食べる野菜です。粘りがある点も同じですが、つるむらさきの方が葉は厚く、茎も太くしっかりしています。そのため、モロヘイヤよりもつるむらさきの方が食べ応えはあります。

モロヘイヤの食感を例えるなら、ミズナの葉の部分に近いです。薄くてシャキシャキとした葉は、細かく刻むと粘りが強くなり、そのまま生で食べてもおいしいです。

つるむらさきとモロヘイヤの香りの違い

生の状態だと、つるむらさきの方がモロヘイヤよりも土っぽく、青臭い香りが強いです。ただ、つるむらさきを生で食べることは少なく、火を通して食べるとほとんど気になりません。

モロヘイヤにも青菜らしい香りはありますが、一般的な葉物野菜と変わらないレベルです。生で食べてもクセのある香りはほとんどなく、そのままサラダにしてもおいしく食べられます。

つるむらさきとモロヘイヤのおいしい食べ方

基本的には、つるむらさきは火を通し、モロヘイヤは生で食べるのがおいしいと思います。我が家では、つるむらさきは茹でておひたしにし、モロヘイヤは生のまま刻んで食べることが多いです。

つるむらさきは、お肉やほかの野菜といためたり、味噌汁やスープに入れたりしてもおいしく食べられます。一方のモロヘイヤは、ほかの食材と一緒にいためると存在感が薄くなってしまうため、サラダにしたり、薬味のように使ったり、スープに入れたりするのがおすすめです。

つるむらさきの料理例

  • おひたし
  • ニンニク炒め
  • 豚肉やベーコンとの炒め物
  • 味噌汁
  • スープ

モロヘイヤの料理例

  • サラダ
  • 納豆との和え物
  • 冷ややっこのトッピング
  • ご飯やそうめんのトッピング
  • スープ

つるむらさきとモロヘイヤの栄養価を比較

つるむらさきとモロヘイヤは、どちらも栄養価の高い緑黄色野菜です。実際にどのくらい違うのか、文部科学省の「食品成分データベース」をもとに、生の茎葉100g当たりの栄養価を比較します。

栄養価比較表

栄養成分つるむらさきモロヘイヤ
エネルギー11kcal36kcal
水分95.1g86.1g
タンパク質0.7g4.8g
脂質0.2g0.5g
利用可能炭水化物0.6g1.8g
食物繊維2.2g5.9g
カリウム210mg530mg
カルシウム150mg260mg
マグネシウム67mg46mg
リン28mg110mg
鉄0.5mg1.0mg
亜鉛0.4mg0.6mg
銅0.05mg0.33mg
マンガン0.29mg1.32mg
β-カロテン当量3,000μg10,000μg
ビタミンK350μg640μg
ビタミンB10.03mg0.18mg
ビタミンB20.07mg0.42mg
ビタミンB60.09mg0.35mg
葉酸78μg250μg
ビタミンC41mg65mg

出典:文部科学省「日本食品標準成分表(八訂)増補2023年」

栄養価が高いのはどっち?

100g当たりで比較すると、ほとんどの栄養成分でモロヘイヤがつるむらさきを上回っています。特に、食物繊維、カリウム、カルシウム、β-カロテン、ビタミンK、葉酸などの差が大きく、栄養価の高さだけで選ぶならモロヘイヤでしょう。

一方、マグネシウムはつるむらさきの方が多く含まれています。全体的な栄養価ではモロヘイヤに劣るものの、つるむらさきもカルシウムやβ-カロテン、ビタミンKなどを豊富に含んでおり、非常に栄養価の高い野菜の一つです。

栄養を摂りやすいのはどっち?

ただし、モロヘイヤは葉や若い茎が小さくて軽いため、100gを食べるにはかなりの量が必要です。つるむらさきは葉が大きくて厚みもあるので、100gはすぐに集まります。

そのため、100g当たりの栄養価ではモロヘイヤが上ですが、実際に一度に用意して食べられる量まで考えると、つるむらさきをたくさん食べる方が効率よく栄養を摂れるように思います。

つるむらさきとモロヘイヤの見た目・毒性の違い

このように、つるむらさきとモロヘイヤは、どちらも栄養価が高く、おいしく食べられる健康野菜です。夏に旬を迎える緑黄色野菜という点も同じですが、実は植物としてはまったく異なる種類です。

つるむらさきとモロヘイヤの見分け方

植物としては、つるむらさきはつるむらさき科、モロヘイヤはアオイ科に分類されます。ちなみに、オクラもモロヘイヤと同じアオイ科の仲間です。

見た目の違いは、つるむらさきが名前の通りつるを伸ばすのに対して、モロヘイヤは茎葉が上に向かって真っすぐ伸びる点です。つるむらさきの方が葉の色が濃く、茎が赤紫色を帯びていますが、モロヘイヤと同じような緑色の種類もあるため、見分けがつきにくいこともあります。

つるむらさきとモロヘイヤを見分ける大きな違いは、葉のギザギザです。つるむらさきの葉は丸みを帯びていますが、モロヘイヤの葉は細長く、側面がギザギザに切れています。

つるむらさきの葉
モロヘイヤの葉

つるむらさきとモロヘイヤの毒性について

つるむらさきは毒性がなく、葉と茎だけでなく、花も実も安心して食べられる野菜です。ホウレンソウに多く含まれる「あく」の成分、シュウ酸が含まれていますが、一度に生のまま500g以上食べるなど、極端な食べ方をしない限りは問題ありません。

モロヘイヤは、成熟した実(サヤと種)や老化した茎葉に毒があります。とはいえ、芽が出まくったジャガイモがスーパーに並ばないのと同じように、そのような毒性のあるモロヘイヤが出回ることは基本的にありません。若い茎葉は無毒ですので、安心しておいしく頂きましょう。

つるむらさきの花
モロヘイヤの実

つるむらさきもモロヘイヤも積極的に食べてみよう

つるむらさきもモロヘイヤも、どちらも栄養豊富な健康野菜です。好みは分かれるかもしれませんが、野菜が好きな方はどちらもおいしく食べられると思います。スーパーなどで見かけたら、ぜひ両方を食べ比べてみてください。

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